週刊少年ジャンプ38号感想







☆☆☆ブリーチ☆☆☆

オサレな表紙だなー。

・浦原「今回、彼女を戦線から外しました」
戦線から外すどころか、現状もっとも安全と思われる尸魂界にかくまわれ、護衛まで付けてもらってこれなんだから、浦原さんに落ち度はないような気がしますが。
しかし、あれだけの落ち度がありながらも「悪いのは裏切った織姫だよ」と断定した尸魂界よりは遥かにマシだといえるでしょう。

・一護「いいのか? 尸魂界の判断には背くことになるんだぜ」
これまでの「尸魂界の判断」っていうと、藍染さんに踊らされてルキアを殺そうとしたり、一護たちを殺そうとしたり、そんな感じですよね。
尸魂界の判断に背き、主観的判断に基づいて行動するのが正解な気がします。
中央四十六室の知識層が皆殺しにあってる今、尸魂界の判断なんざこれっぽっちもアテになりません。

・一護「気持ちはありがてえけど、チャド、石田、オマエらの力じゃ…」
そういえば、チャドはともかく、石田くんは卍解した隊長格を独力で退けてるんですよね。
その後力を失っちゃったけど、なんか力は簡単に復活するみたいだし、彼は全然戦力になるんじゃないでしょうか。
なんだっけ、疲れてるときに矢を受ければいいんだっけ。


☆☆☆ナルト☆☆☆

サクラが泣いてるだけなのに笑いがでちゃう。
もうダメだなあ、この子どうやっても存在がギャグだよ。

サクラの涙と流れ星がかぶるシーンは、岸本先生らしい演出で好感が持てました。
こういう「僕、表現方法とかがんばってるよ!」という感じで、けれどもちっとも効果的でない演出が岸本先生の持ち味。かわいいなあ。


☆☆☆Wポスター☆☆☆

・矢吹先生に感動した
ホントに矢吹先生はイイ仕事をしやがるぜ!
なんか感動して涙が出てきたよ!
黒猫の時は、まったくこの人はダメな人だなあ可愛いなあ、なんて思ってたのに、ホント立派になりやがって!!!!
編集部も読者も納得の立派な仕事ができてる矢吹先生になんだか感動してきちゃったよ!
自分がクソ偉そうなこと言ってるってのは分かってるけど、感動してるんだから仕方ないじゃない!

あとね、美柑を戦力に数えてる辺りが、また素晴らしいと思った。
幼女だからって手加減ねえぜ!

・叶先生に涙した
しかし、一方の叶先生……!
くそう! 叶先生は何一つ悪くないのに!!!
ちゃんとヒロインの浴衣を描いてるし、絵も十分美麗だってのに、なんなんだこの違いは!
どうしてこんなに僕のテンションが違うんだ!


☆☆☆ワンピース☆☆☆

・カラー扉
本編は酷評することが多いワンピースだけど、カラーはいつも素晴らしい仕事。
今回もファンタジー要素にちょっとした競争心と冒険心を加え、前進的なニュアンスも出しており、正しく少年漫画的です。
尾田先生のこういうセンスは本当に素晴らしい!
なんであんなにバトルが長いんだ!

・「背中にいくつもの砲弾の跡を持つ少年」
これがスパンダムさんだったら、心底ワンピースに惚れるところでしたが普通にルッチさんでした。
まあ、そりゃそうだよな。

ところで、例え500人の兵士が人質に取られても、他の条件ならともかく、王の座を明け渡すのはないと思うな。
日本人が10万人北朝鮮に拉致されて、世論が「人質救出を最優先に!」と盛り上がっても、「日本の主権ヨコセ」って言われたら絶対首肯しないと思います。
ああ、逆にそれまでの王国の政治が酷すぎて、「海賊に統治された方がまだマシかも」という状況ならありうるか。

・なんとか助かったルッチさん
これは意外に良い展開。
先週の引きから予想される展開としては

(上から希望順)
1、決着、ルッチ撃破
2、偶然助かる(←今週これ)
3、当然のように月歩で帰ってくる
4、「ちゃんと決着を着けたい」とかいう理由でルフィが助ける

描写的に一瞬4のように見えてしまったんですが(どうしようかと思った)、今回は尾田先生にしてはなかなかハードで良い展開だったと思います。

・空気、足から胸へ
みんな突っ込んでるだろうけど、一応突っ込んどくよ。

このベスト、すげえ伸縮性だ。

・中将「全艦砲手、第4号艦へ照準を合わせろ」
見つけたぜ! バスターコール攻略法!!!!

4号艦撃沈→ルフィ5号艦へ移動→5号艦撃沈→3号艦へ移動→3号艦撃沈→1号艦と2号艦の間に緊張が走る→ルフィ2号艦へ移動→1号艦が2号艦を撃つ→命が惜しくなった2号艦が1号館を撃つ→両艦撃沈→足場がなくなりルフィ溺死

あ、ルフィも死んじゃった……。

・海兵「な…中将殿、ご冗談を!!」
この人、こんな理由で撃たれちゃったよ。
本当ならすごくショッキングな場面だろうけど、今までのワンピースの不死身っぷりを見てると、まあ銃弾一発ではどうなることもなかろうと思うところ。

この人も、この後「いってえなー」とか言いながら食堂に下りてって、「主計兵、何でもいいから肉くれよ」で肉食べて、「うーん直ったホントに中将は乱暴だよなあ」で終わりなんでしょうね。平和な世界だ。

・ルッチさんって階級なんなんだろう
ちょっとこの機会に、以前から気になって仕方ないことをみなさんに聞いてみたいんですが、CP9みたいな特殊部隊の場合って階級どうなってるんですかね。

よく映画とかで少数精鋭部隊を佐官が率いてますけど(例えば「プレデター」の人質救出班は構成員が10人弱でリーダーはダッチシェーファー少佐)、普通の部隊では10人を率いるのは下士官の仕事で、少佐ともなると大隊(1000人くらい)を率いるはずですよね。
「なんでオレ少佐なのに部下10人しかいねえの?(´・ω・`)」
とか思わないんでしょうか。

技術的にも、尉官の間に少しずつ大規模な部隊指揮能力を磨いてきたはずなのに、「あなた明日からエリート部隊隊長ね。部下10人だから」とか言われたら、
「えー、オレ最近やっと1000人くらい指揮する能力ついてきたのにー(´・ω・`)」
とか思わないんでしょうか。
しかも、部下10人しかいねえし、任務も超危険なんですよ。
それに仕事が「多数の兵の指揮」から「スペシャリストの指揮」に変わっちゃうから、戦略レベルで指揮しなきゃいけなくなる将官が目指せなくなると思うんですけど。
僕ならエリート部隊隊長より絶対に大隊指揮官の方がいいな。

彼らにはそういう不満とかないんでしょうかね。
誰か詳しい人いたら教えてください。


☆☆☆ブリーチ☆☆☆

・表札
彼らは破面の襲撃とか、そういうのはあんまり気にしてないんでしょうか。
現在地をああまでしてアピールしなくてもよかろうに。
どっちにしろ霊圧とかでバレるから隠しても仕方ないのかな。

とすると、勝手に転がりこまれた一護の友達はえらい迷惑ですな。
もやしまつげとハゲがいるだけでも十分イヤなのに、人知を超えた悪魔みたいなのが家に押し入ってくる危険性を孕んでいる、と。
死神っつーか疫病神だよ。
前回の破面強襲は、疫病神が外出中でホント良かったね。

・織姫さんは裏切り者
先週の良く分からないウルキオラさんの処置が、ここまで考えてのものだとしたらスゴイな。
単に拉致するだけでなく、ついでに敵組織の内部分裂や動揺も誘っておく、と。
うん、すごい。
すごいけど、絶対考えてないだろうし、狙ってできるもんでもないよね。
あるいは、ウルキオラが桃城なら可能かもしれないけど。

・総隊長「日番谷先遣隊は全名、即時帰還し〜」
や、役に立たねえ〜〜〜〜。
なんだよコイツら。人間界を守る気がさらさらねえよ。
敵の戦闘準備が整わない不十分な間しか人間界を守る気はなかったの??
てか、これから攻撃が激しくなろうとしてるのに、何のための「先遣」隊なんだよ、後続ないじゃん。

・総隊長「勝手な行動も犬死も許さぬ」
ひでえ。
腐ってんなー、尸魂界。
魔法律協会なみの腐りっぷりだ。
もともと自分の組織の悪人(藍染さん)に踊らされて、主人公たちを一生懸命殺そうとしてた上に、次は自分たちの失態(護衛が役立たず)で織姫をさらわれて、あんまりにも尸魂界が役に立たないので一護が自分で助け出しに行こうとしたら、なし崩し的に指揮系統に組み込まれているという訳の分からなさ。
いったいなんなんだ、ホントに自分勝手なやつらだなー。


☆☆☆リボーン☆☆☆

・リボーンテレビアニメ化
なんだ、この扱いの小ささ。
ディグレとずいぶん差が無いですか??

初期のリボーン(戦ってない頃)ならアニメも期待できるんですが、今のリボーンじゃアニメは期待できないなあ。
初期リボーンならテンテンくんみたいなアニメになりそう。
アニメのテンテンくんは好きだった。

・生まれながらの殺し屋
(たびたび引用してすいませんが)この表現は「本当の戦争」にも出てきました。
「本当の戦争」によると、「生まれながらの殺し屋」は全体の2%ほどらしいです。
なんでも訓練された兵隊でも人を殺すと罪悪感を覚えるらしいんですが、逆に殺しを楽しむ者もいるらしいです。
男性で3〜4%、女性で1%程度、全体で2%程が「生まれながらの殺し屋」で、この2%が敵の50%を殺してるらしいです。
というわけで「生まれながらの殺し屋」は結構多いんですね。
1クラス30人として、2クラスに1人はいる計算になります。
「殺しても罪悪感を覚えない」と「自分の死を恐れない」はちょっと違うかもしれないけど、まあどっちにしろ山本君はいい兵士になれるよ。

・坂巻く雨
戦いの舞台を水で浸したことで、剣術勝負をダイナミックに描くことに成功してます。
天野先生、ちょっとセンスいいな。
でも、この技は要はめくらましでしょ。
水辺以外で使えるの???

・五月雨
あ、ちょっとイイ……。
虎眼流の「流れ」に通じる、ある意味「小手先の技術」で、剣術小説好きにとってはちょうどイイ感じのケレン味。
剣から爆弾が出るとかなるとちょっとやりすぎなんだけど、このくらいの変態剣術は好きですよ。


☆☆☆スーパーサマーバケーション☆☆☆

・ブリーチ
どうしよう……。普通に面白いや。
ワカメ大使のセンスは普通にイイと思いました。
ワカメといわれれば微妙にワカメな気もするけど、どこがワカメかといえばどこもワカメとは言えない辺りが絶妙。
浮竹隊長の脆弱ぶりを自分でネタにしてる辺り分かってるなーと思った。優勝は確かにこれだよな、納得。

・アイシールド
すごく納得できた。

・リボーン
「ヴァリアークオリティ」や「だってオレ王子だもん」がギャグであることを自覚してる辺り、流石は元ギャグ漫画家。
でもブリーチの方が面白いよ。
元ギャグ漫画家なんだからギャグで負けてたらダメだよ。

・ディグレ
うん……ディグレは、セルフパロディでもディグレだね……。
星野先生の限界を垣間見た気がする。

・ネウロ
当然のようにお供え物を食べ歩く弥子さんが素晴らしかった。
高校生の肝試しなのに男女ペアじゃないんですね。健全だ。
高水準ではあったけど、やっぱりブリーチの方が(ry


☆☆☆ナルト☆☆☆

・「やったー!」×2
トビとナルトを順に並べて対比。
こういうところでチャレンジ精神を発揮する岸本先生の姿勢は好きなんだけど、何の効果があるのかっていうとないよねー。
いや、それが岸本先生の可愛いところなんですけど。

・カカシ「今度は滝を切る」
方々で「あの滝は何のために出したんだ」と言われてましたが、一応意味はあったみたいです。
岸本先生ちゃんと考えてるんだなー。

その後のヤマト先生の説明がさっぱり意味不明なのはご愛嬌。

・寝てたトビ
ごく普通に良いと思いました。
岸本先生は幻影旅団みたいな悪役を作ろうと頑張ってるんだなー。
旅団ほど成功してる気がしないけど(若干馴れ合いすぎか?)、でもこういう風潮(悪人をただ悪人として描かない)が出てきたのは良いことだと思うのです。


☆☆☆銀魂☆☆☆

・新八「この命令であれば、将軍が将軍様であろうとなかろうと視覚的に楽しませることができる。さすがだ!」
いや、男が3人混じってる以上、下着姿でも楽しめない可能性は高いよ。

・さっちゃんの頭に使用済みブリーフ
こ、これは……
ある意味、逆に大当たりなんじゃないか、将軍様……!



☆☆☆とらぶる☆☆☆

・扉「アナタならどのコがタイプ?」
無論、一番下のメガネっ子一択で決まってるじゃあないですかッ!
でも、この子、本編だとほぼメガネ外してるんですよ。詐欺だ!
もういいじゃん、矢吹先生!
この漫画はお尻が喋るんだよ! 
お風呂にメガネして入っても誰も知欠なんていわないよ!

・入浴シーン
乳首は描かないものの裸体描きまくり!
つーか、乳首らしいとんがりもチョットだけ描かれてるね。

で、まあ、裸体はいいとして……



春菜に注目。
よく少女漫画で前髪が透けて目が見える表現が用いられますが……




そこが透ける必要はねえだろ。


いや、タオルの皺だと言い張るつもりかもしれないけど、なんにせよ
矢吹先生すげえ。

続いて、こちらのシーン。



女の子が女の子とじゃれあうシーン。
普通、この場合、触るのは胸ですよね?




どこ触ってんだよ!!!!


矢吹先生スゲー。
矢吹先生マジすげーよ。
ごめん、叶先生。あんたじゃ無理だ。

・校長先生のぞき
弄光センパイ、納得できねーだろーなー。
彼は盗撮で停学食らったのに、より悪質な校長の場合は女子からの私的制裁で終了ですよ。

ところで、なんだかんだいってリトはのぞきしてないのが好感度高いですね。
こういう場合、ゴミクズ(真中)ならどうしていただろうか。


☆☆☆ペンギン☆☆☆

・ツキミちゃん
日ごろ生意気なツキミちゃんだけど、小動物に可哀想なことをしたら、ちゃんと慌てたり心配してる様子に暖かい気持ちになれました。

・天狗
もはや彼が天狗である理由が何もないけど、なんか面白かったよ。
最近、天狗くんは全然天狗になってないなあ。

・バカップル
普通にたもっちゃんがカッコイイです。
テンプレ通りなのになんだかいい話だ。
日本人は安いドラマに弱いぜ。

・ツンエロ
すげーな、おもしれーな。
なんか今週のツンエロとかバカップルとかが顕著だけど、ペンギンは「当初のテーマ(面白い)」→「当初のテーマからズレる(微妙になる)」→「当初のテーマとは違う方向でキャラが一人歩きし始める(面白い)」という遍歴を重ねるものじゃないかと思いました。


☆☆☆ネウロ☆☆☆

・懲りない弥子さん
瞬間接着剤で頭とソファをくっ付ける……。
さすが日ごろからあれだけやられてるだけあって、復讐もしゃれにならねえレベルです……。
「マジックで顔にラクガキ」から3ランクくらいアップしてる気がします。

・ファイナルファイト
すげー! 吾代さんがパンチはめしてる!
横の無能そうな望月ハガーもナイス!

・銃犯罪部隊
すげえネーミングセンスだ。
小火器部隊ではなく、銃犯罪部隊。
銃犯罪と部隊をくっ付けるなんてスッゲーなあ。


☆☆☆こち亀☆☆☆

・「わしゃ知らん…」「両津に任せましょう…」
署長&部長はホントに腐ったなあ…。
昔の部長なら即座に一喝したはずなのに……。

・両津「ビンボー人にありがちないたい話です」
こっからの「実家は千葉の農家です」「妄想癖があって」など、散々な扱いが大変良かったです。
内容的には以前の中川の話と同じなんだけど面白いからいいや。

・レジデンス足立エコタワー
いや、確かに北千住は昔はこういうイメージだったと思うけど、最近は下北沢に続いて若者の住みたい街なんですよー!
南千住は、昔は大阪の西成みたいに日雇い労働者の街だったらしいですが、最近はそんなことないと思うし、北千住にこんな家あんのかなー。
北千住よりもグレードが2ランクくらい落ちる北綾瀬に僕は住んでるけど、こんな見事な下町はないですよ。念のため。
なお、麗子は北千住から亀有まで自転車で通勤してますが、亀有から綾瀬は近いけど、綾瀬から北千住は2つ川を越えなきゃいけないので結構大変。
自転車通勤すると40〜50分は掛かりますね。

追記)
こんなのがあった(´・ω・`)
「『足立区=最下層』は本当か?」
足立区は北千住とか、僕が住んでる綾瀬とかね。
酷え話だなあ。
まあ、確かに僕は最下層クラスの貧乏人だけど。
最近、おやつにせんべいを食べるくらいの余裕はできてきたんだぜ?

>> 犯罪件数は世田谷1位、足立2位となっているが、両区の犯罪は「質が違う」(警視庁関係者)。世田谷は高級住宅を狙った空き巣などが多く、足立区は車上狙いや粗暴犯が多い。


分かってるよ、治安が悪いことくらい分かってるよ (´・ω・`)

・最後の両さんの悪あがき
これでは当初の目的である「葛飾署のイメージダウンを防ぐ」を達成できてないんじゃ……。
そもそも両さんがカネにならないことを引き受ける時点でなんかおかしいですけどね。


☆☆☆もて王☆☆☆

最近、当掲示板にこのようなカキコがありました。

>>このサイトのもて王の元ネタ解説は、
>>半チクな知識で自慢気に間違ってるからキライ。
>>今すぐ止めて欲しい。
>>
>>初めは大好きだったけど、もて王の
>>解説始めてからだんだんディーノさんが
>>ムカついてきた。もう二度とやらないでください。


今すぐ止めて欲しい、と言われても、最近は元ネタ解説どころか、そもそも、もて王の感想を書くことすら少ないんで、どっか他のサイトさんと勘違いしてんじゃないかと思うんですけど、それはそれとして、「二度とやらないでください」と言われたらやりたくなっちゃうよねー

というわけで、今回は「半チクな知識で」「自慢気に」「間違う」元ネタ解説をやってみたいと思います。

・表紙
水木一郎先生の「ゲゲゲの鬼太郎」が元ネタ。
えーと、あいすが猫娘で、悠が鬼太郎で、亜久津がねずみ男で、太臓はコアラですね。間違いありません。こんなことも分からないヤツは非国民です。死ね!

・怪奇大作戦
えんたにプロ同名作品から。
日本人なら第24話「狂気人間」も含めて、当然全話見ておくべき作品ですよね。
僕は見たことねえけど。

・亜久津「いる!餃子がいる!」
ドラゴンボールにて天下一武道会で餃子がクジを操ったのが元ネタ。
餃子の超能力が最も有効に機能したのはこの時かもしれない。
ドラゴンボールに関しては、アラレちゃんが地球割りできる戦闘力を持っていることまで当然知っておくべきですよね。
地球割りできるのに、カードダスの戦闘力は155ってのは昔からすごく疑問だった。

・ヴァジュラ!!
こないだのワンピース。
えーと、なんだっけ、阿修羅一部銀だっけ?
うん、良く覚えてないけど、分からないヤツは死ねばいいよ。

・オヤシロ様のたたり
やってないから分からないけど、ひぐらしじゃないかなー。
やってないから分からないけど、分からないヤツは死ねばいいよ。

・亜久津「うるせーよ、儀式の邪魔すんな!」
こないだのナルト。
自慢気にとか、間違うとか、考えるのだるくなってきた。

・太臓「マッチョが汗の塩分飛ばしてくるゥー!!」
こないだのリボーン。
だるい。

・悠「気を失って尚、光臨するのか」
こないだのテニス

・亜久津「親子連れで入ったりしたら大変な事になりそうだな…」
なると思います。
昔、友人のお供で付いて行ったんですが、同人エロゲーフロアは僕のレベルでは2分くらいしか耐えれなかった。

・乾「そんなもの最初から覚悟完了してるぜ!」
覚悟のススメかな?
なんでこんなところで突然チャンピオンが出てくるのか分からないけど……





・スピンの首とれた
初期のエムゼロ。

・スピン「レモン入りの薔薇の棘は、い、痛かろう…」
JOJOネタ。
いや、元ネタ分からないけど、大体JOJOって言ってれば正解じゃねーの?
分かんないやつは死ねばいいよ。

・戦場のボーイズラブ
サイの絵本と「戦場のボーイズライフ」の併せ技。
大亜門先生、巧いなー。

・紋のコレクション
エヴァのアダムかな。
周りのはなんだろう…?

・乾「火星に代わって折檻して下さい」
セーラーマーズ、火野レイ。

・「私とひとつになりましょう!」
エヴァの「私とひとつになりたいの?」かな。

***

思ったよりだるかったので、中盤から普通の元ネタ解説になっちゃいました。
普通に元ネタ解説を読みたい人は「真珠の趣味部屋」さんを見ればいい話だから、あんまりやる意味ないんだよねー。


☆☆☆みえるひと☆☆☆

まともに勝負する気がない辺りが素晴らしいですね。
暗黒トーナメント理論に対するアンチテーゼかしら。
人間と妖怪がガチバトルしてれば読者は喜ぶなんて勘違いだぜ!

謎の自称ヒーロー会社員と明神の黒髪化など、次回がそれなりに楽しみです。
会社員と黒髪化はまったく別次元の話なのかな?
「会社員=ただの助っ人」以上のものを期待したいところです。


☆☆☆村雨くん☆☆☆

戦闘中に弱点見つからない、キレても強くならない、勝てない敵には勝てない。
すごくイイですけど、Qを倒すにはパパンが駆けつけるか、キャンディーを口に突っ込むしかないんじゃないでしょうか。
それ以外の勝ち方って、なんだか納得できないぞ。


☆☆☆斬☆☆☆

先日のラジオ(MP3)において、斬は実は素晴らしい漫画であることが分かりましたので、今回からは超ハード剣術漫画「斬」称えていきたいと思います。

どこがどう素晴らしいかは、詳しくはこちらを読んで頂くとして、ポイントは3つ。

・この世界における武士とは「命を捨てる覚悟ができた者」である。彼らは自分が武士であることを確かめるため、日々、命がけの真剣勝負をホイホイと行う。
・月島さんは女に生まれたゆえに、頭では「命を捨てる覚悟」ができているつもりでも、根っからその覚悟を持つには至らず、劣等感を感じている。
・相手のセオリーを崩すという意味では、研無刀は合理的で強力な武器である。


ということで、今週も斬感想いってみます。

・斬「ここに転校してきて一週間」
ということは、月島さんはあれだけの傷を負った後、わずか2〜3日で退院し、再び刀を振り回していたということです。
果たして、彼女の傷はそれほど浅いものだったのでしょうか。
いえ、そんなことはありません。どう見ても重傷です。

第一話で、月島さんは情けなくも真剣勝負の最中に恐怖でへたりこみました。
武士道不覚悟というやつです。
そんな己を恥じた月島さんは、それでも自分が武士であること、つまり「いつでも死ねる覚悟を持っていること」を証明しようと、第二話において斬に勝負を挑みます。
これは「私を斬り殺すことで、私が武士であることを証して下さい」という意味です。
彼女は斬に斬り殺されることで、自分が武士であることを確認して死のうとしたのですね。

入院中の彼女は、己の武士道不覚悟を恥じ入るばかり、このような破滅的な思考をせざるを得ない程に追い込まれていたのです。
そして、少しでも刀が振れるくらいまで回復すると、彼女は病院を抜け出し、斬に斬り殺されるべく勝負を挑んだのです。
なんという痛切な話でしょうか。
主人公の「ここに転校してきて一週間」というたった一言で、ヒロインの心情をこれほどまでに表すとは流石は杉田先生です。

・事情も分かっていないのに一方的に後ろから殴りかかった挙句、「お前の顔が怖いから勘違いしても仕方ない」と開き直り、逆に相手を責める月島さん

月島さんの悲哀を描ききった、実に素晴らしい描写です。
涙ナシには読めません。

今回の月島さんの行動は、普通に考えれば全く狂人のそれですが、もちろんこの描写にも深い意味があります。
そう、月島さんは貫木くんにケンカを売っているのです。

前回はうまく牛尾様にケンカが売れて、真剣勝負までこぎつけた彼女ですが、武士道不覚悟という恥ずべき結果に終わってしまいました。
そこで、今度こそ貫木相手にケンカを売って、真剣勝負で己の武士らしさ(いつ死んでもいいという覚悟)を見せ付けようと思い、このような凶悪な行動に出たのですね。

なぜクラスの他の男子はそんなことをしないのに彼女だけが死に急いでいるのかと言えば、彼女は自分が女であり、心底「死んでもいい」という覚悟を持てないことに劣等感を覚えているからなのです。
そのため杉田先生は、月島さんをこのような一見エキセントリックな、キチガイキャラのように描いているのです。
しかし、理由が分かれば、とてもキチガイだなんて言えませんね。
彼女はとても可哀想な女の子なんです。

・貫木くんを悪く言う女子二人
ここでも杉田先生は斬世界における男女の性差を描いています。
主人公のクラスには貫木くんの他にも、牛尾様、木下くん、月島さんと、「目が合った奴、片っ端から斬りそうな人たち」がたくさんいました。
しかし、彼女たちは彼らには言及せず、ただ貫木くんばかりを問題にしています。
つまり、帯刀せず武士道を理解しない彼女たちには、その辺りの微妙な違いが分かっていないのですね。
言ってしまえば「見る目がない」のです。
ですが、それは彼女たちの眼力に問題があるわけではないのです。
僕たちの目から見ると「斬世界の帯刀してるヤツらは全員キチガイ」に見えるように、帯刀していない女の子たちには、帯刀している男たちの武士道は真に理解できていないのです。
目が合った奴を片っ端から斬るのは、超ハードバイオレンスな斬世界では犯罪でもなんでもないことなのに、彼女たちはそれすら理解できていないのです。
それは帯刀していない彼女にとっては、(帯刀している者ほどには)この世界はバイオレンスではないからなのです。
斬世界の男女の性差をこのような面から表現するとは、流石は杉田先生です。

・貫木「テメェらなんざ相手にわざわざ刀を抜くまでもねぇよ!」
なぜ、彼が刀を抜かないのか。
これも明らかですね。刀を用いると実力差が圧倒的になってしまうからです。

そもそも、彼らがホイホイと真剣勝負を行う理由は「死地に立つことで"いつ死んでも構わない"という自分の武士らしさを確認するため」です。
貫木くんは彼らとの実力差が圧倒的であることを見抜き、抜刀して戦えば「自分が死ぬ可能性があまり感じられなくなる」ために、敢えてハンデ戦を行うことで「少しでも自分が死ぬ可能性を高めた」のです。
実にハードな描写です。
貫木くんはこれほどまでに武士なのです。
そりゃあ月島さんもコンプレックスを感じますよね。
流石は杉田先生です。

・貫木「とっとと失せろ」
常に己の死に場所を探して生きる斬世界の武士にとって、真剣勝負に敗れて生き延びることは恥ずべきことのはずです。
走って逃げることができるなら、再び剣を取り立ち向かうべし。
この3人は武士道不覚悟です。

貫木くんも、手ごろな石を顔の上に落として止めを刺してあげるのが武士の情けというものでしょう。
しかし、あえてそれをせず顔をボコボコにして返したということは、もしや貫木の剣名を広めるためでしょうか。

他流のもの丁重に扱うべし。
斃すことまかりならぬ、伊達にして帰すべし。
かかる者の姿は「貫木強し」を世に知らしめ、貫木の名声を高むるに至るなり。

・斬「僕は変わるって決めたんだ……武士らしく!」
つまり、「覚悟は決まったぜ、今から死んでやる」ということです。
未熟な腕で真剣勝負に挑めば惨殺は必至。
すくたれ者であった主人公も、第三話にして早くも死の覚悟を決めたのです。すごい精神的成長ですね。
抜刀した斬が駆け上る階段は、死刑囚が上る十三階段にも等しいものだったでしょう。
そういえば、斬が駆け上る階段も大体十三段くらいです。
流石は杉田先生、まさかそこまで計算していたとは!
死刑台に駆け上るなんて、すげえ武士らしさだぜ!

・斬「貫木君が女の子を!?」
素晴らしい展開。
流石は杉田先生。まさかここまで神がかった展開を描くとは思いませんでした。
天才の仕事としか言いようがありません。

注目すべきは彼女の足元に剣が落ちていることです。
普通に考えるのであれば、これは彼女が貫木くんに真剣勝負を挑み、(そして月島さんのように)敗れている場面のはずです。
斬も真剣勝負であれば横槍を入れるわけにはいきません(月島さんに怒られます)。
たとえ、女の子が目の前で今から殺されそうな状況であっても、斬には戦う理由がないのです。

ですが、彼女の容姿は大変不細工だった。
これがキーポイントなのです。
読み込みの足りない人は「襲われていた女の子が不細工だったことに何の意味があるのだろう? ひょっとして一発ギャグ? だとしたら寒いなあ」などと思っているかもしれませんが、とんでもないことです。
彼女が不細工であったために、斬は勘違いしてしまったのです。
顔がボコボコになるほどに、貫木くんが女の子を殴っている、と。

真剣勝負ですから、敗者は斬り殺されても何も文句は言えません。
そんなことは斬も承知の上です。
ですが、敗者だからといって容姿が変わるまで顔面を殴打することは「武士らしくない」ことであり、斬にとっても「許しがたい」ことなのです。

思えば、先ほど3人組の顔面をボコボコにしたのも、このための伏線だったのですね。
流石は杉田先生です。

杉田先生は偉大です。
杉田先生は偉大です。




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