POSTAL2_金曜日






【6/26】「ポスタル2」(15)
 「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームです。

 
『診療所に行こう』

 
金曜日がスタートして、早々に尿意を訴えるポスタルくん。最終日になっていきなり「早くしょんべんしねえと、膀胱が破裂しそうだよ〜〜」ってなんなんでしょうか。もうゲームは終盤なんですよ? もう少し緊迫感を持って下さい。

 しかし、ホントに膀胱破裂してダメージ受けたらたまらないので、とりあえずおしっこをすることに。すると、緑色をしたヤバイ色のおしっこが! それだけではなく、排尿行為に苦痛を覚えダメージを受けてしまいます。どうやらヤバイ病気にかかってしまったようです。ポスタルくんは、まずこの病気を治すため、診療所に行くことにしました。

 病院に到着したポスタルくん。受付のお姉さんに「ナニが腫れてて、かゆいし、熱持ってるんだけどよ〜」と相談すると、「この場でズボンを下ろして見せて下さい」とのこと。あの、ここ、受付ですよね? 人通りもあるけど、チャック下ろしちゃってホントにいいの?

 人前で合法的に猥褻物を陳列する機会を得たので、さっそくチャックを下ろすことに。「アラー、淋病だわぁー」と受付のお姉さん。当たり前といえば当たり前ですが、医療従事者として至極当然の反応です。くそう、街中で出してれば女の子はみんな逃げていくのに。なんだか悔しいな。

 お姉さんからベンダールーム(直訳すると『自動販売機の部屋』)へ行けと言われたポスタルくん。医者にかかりに来たのに「自動販売機へ行け」とはどういうことかと思いましたが、ベンダールームには確かにデカイ機械が。その機械の言うことには、筒の中に向かっておしっこをしろと。目標があまりに小さいので辺りにおしっこを盛大にこぼしつつも、機械の要求に応えます。すると……

機械「オメデトウ……見事ナ淋病デス

 余計なお世話だ。何はともあれ、機械はちゃんとペニシリンをくれたので淋病は無事治療できました。しかし、診療は受付、処方は自動販売機って、どうなってんだこの病院。医者は一体何の仕事をしてるんだ?

つづく




【6/27】「ポスタル2」(16)
 「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームです。

 
『バッテリーを購入しよう』

 
木曜日に動かない車の駐車違反キップを処理(支払ったわけではない)したポスタルくん。こんなバカらしいことはありません。車を直すべく、ジャンクショップバッテリーを購入しに行きます。店のオヤジに話しかけると、500ドルとのことです。また金か! こういう強欲なやつにはいつもどおりショットガンでお支払い。ポスタルくんから金を取ろうなど、ふてえやろうだ。

 店のオヤジを殺し、裏庭から車のバッテリーをゲットすると、大量の犬が襲い掛かってきました。主人の仇を討とうというのでしょうか。立派な心がけですが、しかし、所詮犬は犬ですわんこは高いところに登ると手も足も出ないので、自動車の上に乗って、火炎瓶とショットガンで落ち着いて対処。楽勝です。

『小包を受け取ろう』

 次は郵便局へと赴き、ポスタルくん宛の郵便小包を受け取ります。



(上:郵送サービスあれこれ。「ECONOMYを選ぶと荷物は蹴り飛ばすよ」ということでしょうか)

 窓口に行くと、金額が足りないから100ドル払えといわれます。なんでポスタルくんが払わなきゃいけないのか! バカらしいとは思いつつも、郵便局員にも罪はありませんし、ここは大人しく100ドル払っておきます。これが500ドルなら罪がなくてもショットガンでしたが。

 100ドル払うと局員が小包を取りに行ってくれました。しかし、小包に近付いた瞬間、小包は大爆発! 局員爆死! で、いつもの如く、ポスタルくんが犯人と間違えられ、武装した郵便局員に取り囲まれてしまいます。

 こうなってしまえば、いつも通り武力行使しかありません。ちくしょう、100ドル返せ! 火焔ビンを投げつけてくる郵便局員や、ロケットランチャーを装備した郵便局員などを殲滅し、さらに乗り込んできたSWATも皆殺しにして郵便局を脱出! ポスタル君が大暴れしたので、郵便局も早速閉鎖となりました。図書館といい、ナパーム工場といい、ポスタルくんが行った先は大抵炎に包まれます。

 しかし、小包爆弾を送り込んでくるなんて、一体どこのどいつの仕業でしょうか。恨みを買ってる相手が多すぎてさっぱり分かりません

つづく




【6/29】「ポスタル2」(17)
 「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームです。

 
『デイブ叔父さんの誕生日にプレゼントを届けよう』

 
ポスタルもついに本編最終ミッションに突入です。最後のおつかいは、お誕生日を迎えたデイブ叔父さんプレゼントを届けるという、大変心温まるものです。しかし、残念ながらこのゲームはポスタル2。そんなアットホームな展開は決して許してくれません。

 デイブ叔父さんの住む集合住宅に着くと、建物はATF(アルコール・タバコ・火器局)に包囲されてました。どうも、デイブ叔父さんはカルト宗教団体の教祖らしく、信者達と一緒にATF相手に篭城戦を繰り広げていたようです。ATF側は、ロケットランチャー、ナパーム、マシンガンなどで武装し、戦車を用意し、装甲車を家に突っ込ませています。調べたところ、どうもブランチダビディアン立て篭もり事件というのが元ネタのようです。詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。

ATF……財務省の管轄ながらアルコール密造や違法な武器の取り締まりなどを行う警察のような組織。禁酒法時代にはマフィアを壊滅させたこともあるらしい。

 そんなATFですが、しかし、ラストミッションということで有り余る武器を十分に使いこなせるポスタルくんの敵ではありません。そう、今こそアルカイダから奪った大量殺戮兵器を使う時が来たのです。建物を取り囲むATFに対し2発ほど大量殺戮兵器をブッ放すポスタルくん。命中した場所には炭疽菌がばら撒かれ、付近の兵士がドンドン感染していきます。彼らが動き回ることで二次感染も進み、結果、ほとんどの兵士が炭疽菌に感染。こうなれば勝負はついたようなものです。後は苦しみゲロを吐いてのた打ち回るATFをマシンガンで掃討していくだけです。

 見える範囲のATFを殲滅し、意気揚々と建物に乗り込むポスタルくん。内部に立て篭もっている信者達は別に殺す必要はないのですが、武器弾薬も余っていることですし、せっかくだからナパームの餌食になってもらいます。

 信者達を火だるまにしながら、ついに地下のデイブ叔父さんを発見。プレゼントを押し付けておつかいクリアーです。しかし、ATFに包囲され、焼け落ちようとする建物の中へあくまでプレゼントを届けに行くとは……一体このゲームは何を考えているのでしょうか。今までのおつかいは、それでも「巻き込まれ型」でしたが、今回は自分から首を突っ込んでいます。

 デイブ叔父さんにプレゼントを渡すと、ATFがついに強行突入を開始。ATFの突入に備え、通路に手榴弾をばら撒くポスタルくん。すると、勇ましく敵に向かっていったデイブ叔父さん手榴弾を踏んで爆死しました。何やってんだ、あんた。

 思いがけず肉親殺しを果たしたポスタルくんですが、気にもかけずに進んでいきます。意外と弱っちいATFを皆殺しにして建物から脱出。全てのおつかいをクリアーしたところで、新しい新聞が届けられます。新聞によると、ついに大量殺人鬼の正体が判明した模様。もちろんポスタルくんです。これ以降、町の人たちは問答無用でポスタルくんに襲いかかってくるようになります。さらに空からはネコが降りそそぎ、地面に落ちては砕け散るという、意味不明な事態に突入します。実にサイケデリックです。

 市民どもが問答無用で襲い掛かってくるので、こちらも問答無用でブチ殺します。ロケットランチャーも余ってますし、全弾投入の勢いでGO。今までは官憲の目を恐れてビクビクしながら殺しを重ねてきましたが、割り切ったポスタルくんの殺しっぷりは壮絶です。街中に死体がごろごろ転がっていきます

 そして、溢れる市民どもを皆殺しにし、ついに帰宅! いよいよ、感動のエンディングです!

ポスタルくん「ただいまー」
ポスタルの嫁「遅いじゃないの! ロッキーロードは買ってきてくれたの?」
ポスタルくん「えっ!?(そんなおつかい聞いてないぞ??)」

 逆上した嫁がポスタルくんに発砲ポスタルくん死亡。ゲーム終了。

 エンディングはこれだけです。超あっさり


***

 でも、実は生きていたポスタルくんの冒険はもうちょっとだけ続くんじゃよ。

【土曜日に続く】









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