●超光戦士シャンゼリオン





噂の『超光戦士シャンゼリオン』を見てみました。

これは基本的にギャバン、シャリバン系の単体特撮ヒーローものなんですけど、なるほど、音に聞いたとおりすごい番組でした。
いちいちつっこんでるとキリがないんですけど、あまりにも気になった部分をつっこんでみます。

  • 登場人物が赤貧
まず主人公の涼村暁(探偵)は豪遊で使った多額の借金(1000万!とんで2円)を抱えています。金に困って小学生に1000円で雇われたりします。そして、司令官は全て私費で「地球を守る仕事」を運営しているため、暁たちにメシもおごれないほどの貧乏。部下には愛想を尽かされ逃げ出されます。新しい兵器が登場するごとに「家屋敷を抵当にいれて完成させた」だの「残り少ない私財を全て費やした」だのいいます。暁が倒れたときも「しっかりしろ、君の体には私の全財産がかかってるんだ!」と、別の心配をします。
  • 主人公の性格が腐っている
特撮ヒーローのくせに主人公は性格が腐っています。第2話で豪遊を諌める秘書(♀)にむかって「うるせえなあ。文句があるなら消えろよ。女はお前だけじゃないんだぜ〜」とまで言い放ちます(実際、主人公には女が30人います)。依頼人(♀)に無力さを責められ、「このボケナスが!顔洗ってこい!」と逆ギレすることもあります。また、吊り橋から落ちそうになったときは、足にしがみつく仲間をズボンを脱いでまで落とそうとします。そんな主人公に仲間も憤然、「お前には人を不安にさせる何かがある」とまで言われ、絶交されることもしばしばです。また、命乞いする怪人を容赦なく斬り捨てたり、仲間を騙してクレジットカードを巻き上げ豪遊、容疑者をチェーンソーで脅す、動けない敵をチェーンソーで襲う、敵二人を呼び出し同士討ちを狙う、など非道の限りを尽くします。

  • 敵が知事に立候補
主人公、涼村暁には暗黒騎士ガウザーこと黒岩省吾というライバルがいます。
こいつも相当性格が腐っていますが、主人公と比べれば遥かに紳士的です。スマートな態度と付け焼刃の博識(図書館で随時勉強)で女にモテモテ。自分のとこの秘書(怪人)と主人公サイドの南エリという人との間で三角関係になったりして結構大変な人です。
さて、その暗黒騎士こと黒岩省吾が第26話「闇の騎士、出馬!」で都知事選に立候補します。
それに対抗し、涼村暁も出馬。仲間の戦闘用人型ロボに風船を配らせたり、「消費税0%、都民全員に10万円のおこづかい、当選の暁には紅白饅頭の支給」を公約にしたり、あげくのはてには南エリを利用し黒岩のスキャンダルネタを掴んだりしましたが、結局落選。黒岩省吾が都知事になってしまいます。

  • 民主的(?)な世界制服
敵の組織ダークザイドには2つの勢力があります。1つは闇将軍ザンダー、もう一つが前出の暗黒騎士ガウザーこと黒岩省吾です。前者は暴力により世界を征服しようとする正統的な悪の組織ですが、ガウザーは違います。
まず前記の如く、彼は都知事選に立候補。都知事となり足がかりを作ったあと、東京を独立東京国を建国し、初代東京国皇帝となります。小学校の教員に腹心を配備し、思想教育を徹底する一方、消費税を廃止し人心を掴むなど、抜け目のない戦略に出ます。また、主人公涼村暁への対抗策もバッチリ!金と女と権力を与え骨抜きにします
しかし、完璧に見えた彼の政略も小学生の軍事テロに遭い、惨殺。ダークザイド最強の戦士が小学生に爆撃・銃殺されるのはどうかと思います。なお、石を投げるかのように手榴弾を投げつける小学生の図は必見です。

  • 第30話「ヒーローの先生」
シャンゼリオンでいちばん面白いのはおそらくこの話でしょう。
敵の怪人ダークザイドはノイローゼになったり箸袋マニアだったり結構なんでもアリですが、ついに「シャンゼリオンおたく」の怪人が現れます。
彼は「憧れのカッコいいシャンゼリオンと闘って敗れたい・・・」との思いから、王道の幼稚園バスをハイジャック。そこに都合良く現れるシャンゼリオン。しかし、そのあまりの不甲斐なさに怪人は激怒。
その後、人間の姿となった怪人は涼村暁に「正しいヒーローのあり方」を教えにやってきます。
しかし、あまりにダメダメな涼村暁に業を煮やした怪人は「こんな生ぬるいやり方じゃダメだ!!」と涼村暁の秘書を誘拐。「助けたければ、この本に書いてあるとおり、ヒーローの正しい形でこい!」とヒーローマニュアルを渡します。
「こんな恥かしいことできるか、ボケ!」とやる気のない主人公。仕方なく仲間が救出に向かい、戦闘用人型ロボを呼び出し闘わせようとします。しかし、それを嘆いた怪人が「ダメダメ〜ェ!おたくたちがそんなことして甘やかせるから、ご主人さまがいつになってもあのままなのよ〜」と説得。それを聞いてハッとする戦闘用人型ロボ。「いわれてみれば・・・。帰りますか・・・」帰っていきます
絶望に打ちひしがれる仲間たち。そこにどこからともなくトランペットの音色が!
トランペットを吹きながら現れた主人公。初めてポーズをつけて変身し、飛ぶ蹴るなどの動き一つ一つに名前を付けながら闘います。そして見事に怪人を撃破!「我は死すとも、ダークサイドは死せず・・・・」と言い残し、爆発する怪人。
勝利後、夕日に向かってトランペットを吹く主人公。もちろん、曲は番組のテーマソングです。

他にもくだらない小ネタがたくさんあり、
  • 変身アイテム(シャンバイザー)を鯖(サバ)と間違える(第10話)
  • 敵が箸袋マニア(第15話)
  • 敵がストーカー(第7話)
  • ぬいぐるみがぶつかるだけなのに火花が出る(第13話)
  • 食べすぎで変身できない(第9話)
  • 「何か変な匂いがした」という子供の大事な証言を「敵は怪物だ、臭かろう」の一言で流す(第5話)
  • 敵が人間にいじめられる(第11話)
  • 敵がノイローゼになる(第11話)
  • 敵が自殺する(第11話)
  • 仲間が敵に口説かれる(第12話)
  • 敵が食あたりを起こす(第14話)
  • 依頼人に「頼りない」といわれ、ムキになって変身。怖れられ逃げられる(第17話)
  • 切り札のクリスタルストーンを犬に食われる(第18話)
  • 暁が敵に説教。「教えてやろう!世の中には金より大切なものがある!それは…」の次が出てこない(第22話)
  • 暁がストーカーの敵に説教。「許せん!お前のは愛じゃあない!愛ってのは…」の次が出てこない(第24話)
  • 怪盗が予告状をフェイントに使う(第25話)
  • 睡眠不足で戦闘中に主人公が寝る(第31話)
  • ↑それを電気ショックで起こす仲間(第31話)
  • 敵が国民栄誉賞受賞(第33話)
  • シャイニングブレードをサバと間違える(第33話)
  • 仲間が梅干を食べて変身する(第33話)


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★★★液晶ディスプレイセットもあるよ(かがみ的説明)★★★