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ハリウッドBLEACH、「月牙天衝はクールな仕上がり」
2010年04月01日01時07分

 ハリウッドにて実写映画化が決定した少年漫画、「BLEACH」(筆者は久保帯人氏)の制作状況に関し続報が伝えられた。監督のエド・ウッド氏によれば制作は快調で既に脚本は完成しているという。

「BLEACH」は高校生の黒崎一護がクラスメイトと協力し、日本刀を武器に様々なモンスターと戦うアクション漫画で、作中で多様されるポエムも話題となっている。コミックスは現在43巻まで発売されており、4月2日には最新刊の44巻が発売される予定。

 実写映画化に際し、国内のファンからは「原作の設定を大幅に変えられるのでは?」との懸念が高まっているが、監督のエド・ウッド氏は「僕自身もブリーチの大ファン。原作の雰囲気は大事にしたい」と述べながらも、やはり「いくらかはハリウッドの流儀に合わせる必要が出てきた」とも述べている。

 具体的な変更点としては、「Ichigoは平凡なハイスクールボーイ。内向的なイジメられっ子だが、芯は強い」とされ、トレードマークであるオレンジ頭については、「彼はイジメられっ子だから頭にペンキをかけられるんだ。でも、そのおかげでZanpaku-swordを手にするんだよ」と述べている。また、物語の舞台はアメリカの大手企業に変更され、ライバルのMr.Izen(藍染惣右介)はM&Aを企む競合企業役員とされる予定。Mr.Yamamoto(山本元柳斎重國)の経営する会社を救うため、会長の娘であるRukia(朽木ルキア)とIchigo(黒崎一護)がHollow忍者軍団と戦うのが大まかなストーリーラインとなる。エド氏は「Rukiaはカンフーを使う女子高生で、Ichigoは日本刀を操る。豪華なアクションシーンも本作のセールスポイント。主演女優は既にカンフートレーニングに入っている」と明かした。

 また、気になるポエムだが、エド・ウッド氏は「一切カットしない」と豪語し、「ポエムは全て逐語訳した。アクションシーンでは至るところにポエムが挟まれるだろう。日本の視聴者が望んでいるものは分かっている」と述べた。最後にエド氏は「東洋の死生観は実にクール。Hollowの世界はまさに日本の禅の境地。久保氏の描いた高い精神性を伝えられる作品にしたい」と述べ、「Ichigoの月牙天衝は般若心経のパワーを利用するクールな仕上がりとなっている。期待して欲しい」と締めくくった。





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