●『君主論』研究_第二四章





『イタリアの君主達が政体を失ったのは、なぜか』

・ナポリ王、ミラノ公などイタリアで政体を失った君主達の失敗
1、軍備にまつわる欠陥
2、民衆を敵にした
3、貴族達の心を掴めなかった

つまり、平和な時に逆境が訪れる時の備えを行っていたことが問題

なお、マキャベリは逆境にあってさっさと逃げ出して、新しい君主の横暴に民衆が耐えかねて自分を再び呼び戻してくれるような、そのような事態を期待し、頼ってはいけない、としている。それ以外に方法がないなら仕方ないが、基本的にはしっかり準備するように、ということらしい。


第二四章のまとめ

・ナポリ王、ミラノ公などイタリアで政体を失った君主達の失敗
1、軍備にまつわる欠陥
2、民衆を敵にした
3、貴族達の心を掴めなかった

短くてたいして内容もない、まとめみたいな章。軍備にまつわる欠陥は、おそらく傭兵隊のことか。民衆や貴族を敵に回したことも、これまでの章で語られているので、これといって新しく何かいってることはない。ただ、平和な時に備えをしていなかったというのが、次の第二五章に繋がる。

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