POSTAL2_土曜日





【7/1】「ポスタル2」(18)
 「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームでした。

 
『精液を提供しよう』

 
金曜日のラストにて、嫁に撃ち殺されたポスタルくん。しかし、彼は生きていました。ポスタルくんは病院のベッドで目を覚まします。そして、枕元に3通のお見舞いカードを見つけるのです。

 1通目の
お見舞いカードには、通り一遍のお見舞い文句と、追伸として「度重なる料金延滞のためトレーラーを回収します」と書かれていました。ポスタルくんは意識を失ってる間に住む家を失ったようです。

 2通目のお見舞いカードにも、やはり通り一遍のお見舞い文句と、追伸として「登録料遅延のため、チャンプ(ポスタルくんの飼い犬)は明日には永眠の予定です」と書かれていました。ポスタルくんは愛犬も失うことになりそうです。

 バッドニュースが続き、辟易するポスタルくん。「最後のくらいはいい報せであって欲しいもんだぜ」と、最後の1通に一縷の望みを託します。3通目は妻からの手紙でした。

妻「さっさと死ね! このクソ野郎。あたしは実家に帰るからね!」

 これを読んでポスタルくんは「ほう、悪い報せばかりじゃなかったな」と喜びます。さて、何をするにしても、まずは病院から退院しなければなりません。

 しかし、お金を持っていないポスタルくんは病院の治療費が払えません。そこで、病院側に研究用のサンプルとして自分の精液を提供し、謝礼を貰うことを思いつきます。受付のお姉さんに言うと、「採取室で精液を採取して下さい。部屋にはお助けグッズがあります。私の協力を期待しても無駄ですよ」とのこと。協力は期待できないのか。残念です。

 と、ここまではいつものポスタルなのですが、ここから調子が変わってきます。まず、頭部にダメージを負ったポスタルくんは、突然視界が歪み、世界が地獄みたいに見え始めます。さらに、時を同じくして、動物実験に使っていたネコが突然暴れだし、回転しながら研究者や看護婦を殺し始めました。幻覚の中で、回転するネコと戦うポスタルくん。しかも、敵はネコだけではありません。ゲイリー・コールマンが牛頭をかぶって突進してきたり、半透明の緑色のゲイリーが手榴弾を投げてきたりします。意味が分かりません。



(上:普通の病院が……)




(上:脳に障害を負ったため、こんな風に見えます)

 土曜日に入り、日常シミュレーションから一転、バリバリのホラーアクションになってしまいましたが、とにかく目標の採取室に到着。壁に貼られたセクシーなお姉ちゃんのポスター(お助けグッズ)を見ながら、バケツ一杯に精液を溜めます。

 しかし、そこまでしたのに、病院内は殺人ネコにより虐殺現場と化しており、辺りには死体が累々と転がるばかり。謝礼だとか、治療費の支払いだとか、とてもそんな状況ではありません。病院燃えてるし。

 結局、ポスタルくんは実力行使で病院を脱出。脱出の際に配電線をショットガンで打ったため病院は爆発。うーん、何のためにバケツ一杯分の精液を搾り出したんだろう……。お腹が減ったポスタルくんは、次は中華を食べに行きますよ。

つづく



【7/4】「ポスタル2」(19)
 「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームでした。

 
『中華を食べに行こう』

 
昏睡から目覚め、精液をバケツ一杯放出し、凶暴化したネコにハサミを投げつけ、幻覚のゲイリーを撃ち殺し、病院を火の海にして脱出したポスタルくん。これだけの大活躍をすれば、そりゃあ腹も減るというものです。ポスタルくんは中華料理店へ中華を食べに行きました。



 しかし、店に入るとそこはゾンビだらけ。どうも狂牛病のせいでゾンビ化してしまったようです。狂牛病だから、頭を砕かない限り死なないらしいです。バカも休み休み言え。

 新武器「ナタ」を装備したポスタルくんは、ゾンビどもの五体をばっさばっさと切り裂いていきます。死なないったって脚を切り落とせば動けませんしね。でも、五体がバラバラになったら頭を探すのが面倒なので、最初からショットガンで吹き飛ばすのが正解っぽいです。

 ゾンビをひとしきり殲滅したところで軍が介入。ポスタルくんは、その殺りっぷりが気に入られ、狂牛病対策委員としてスカウトされました。

『狂牛病の牛を屠殺しよう』

 狂牛病対策委員となったポスタルくんの最初のお仕事は、市公認のハンマーで牛の頭をカチ割ることです。

Before




After




 こんな感じで、最初は無抵抗な牛をドカドカ殴り殺していたのですが、動物愛護協会っぽい組織の人たちが「無抵抗な牛を虐殺している!」と激昂して襲い掛かってきました。けどまあ難なく撃退。牛狩りを続けます。

 しかし、愛護協会のやつらはたいしたことないんですが、後半は牛が強いです。前半の牛どもは、おそらく「狂牛病の疑いがある牛」だったんですが、後半の牛どもは真性の「狂牛病の牛」らしく、皮膚は溶けかかってるし、狂牛病ウイルスも撒き散らしてきます。ガンガン体当たりもしてきます。ハンマーで殴れば一発ですが、そのためには近距離戦を挑まなければなりません。牛が数匹固まっている場所ではかなり危険です。かといって遠距離戦では、マシンガン、火炎瓶、手榴弾など、ほとんどがまともなダメージを与えられません。結局ハンマーで頭部を殴るしかないのです。

 結局、マタタビによるドーピング(マタタビを使うとハイになって回りがスローモーションで見える)を駆使し牛を殲滅。ポスタルくんは立派な仕事ぶりを称えられ、ハト対策委員長昇進。上司からロケットランチャーを渡され、さあハト殺しの始まりです。

つづく



【7/10】「ポスタル2」(20)
 「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームでした。

 
『ゴールドディスクを取り返そう』

 
前回、「さあハト殺しの始まりです」なんて書いておきながらアレですが、ハト殺しイベントはありませんでした。

 というのも、上司からロケットランチャーを渡された後、突如実写ムービーが挿入されて……





 なかったことにされました。このゲームは漫画太郎の漫画ですか?

 その代わり、ポスタルくんはRWS社の依頼で「ポスタル2のマスターディスク」を無能な販売元から取り返すことになりました。現実世界の「メーカーvs販売元」を投影したイベントのようです。

 RWS社員の自爆テロで販売元への道は開かれます。やたらタフな警備員と、何の敵意もない極普通の社員を全て抹殺して(現実のRWS社はどんだけ販売元を憎んでるんだ??)とうとう社長の下へ。



社長「マスターディスクなんて知らないよ! ヴィンス(RWS社長)の勘違いだよ! 机の上にマスターディスクなんてあるわけないよ!

 見事なまでのシラの切りっぷりです。戯言には付き合ってられんとばかりにポスタルくんがディスクを持ち去ろうとしたところ、社長がおもむろにロケットランチャーを取り出し、反撃に出ました

 この社長、とにかく強いです。これまでの敵の中でも明らかに最強……! ロケットランチャーをものすごい頻度で連発してきます。ロケラン二発当たれば死ぬっての!

 何度か普通に戦ってみたんですが、あまりにラチが明かないので、諦めてまたマタタビを使うことに。まあ、マタタビさえ使えば楽勝です。ロケランを悠々とかわして火炎瓶で社長に火をつけ、ショットガンを10発ほど打ち込んで倒しました。強かった……。

 無事、ヴィンスの依頼を果たしたポスタルくんは、ヴィンスの家のパーティーに呼ばれることになりました。

【日曜につづく】








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