●東方永夜抄





東方永夜抄は同人シューティングゲームです。

《総評》



 このゲームはいわゆる弾幕STGです。画面中に敵弾がドンドコ降り注ぐタイプのゲームでシューティングをしない人がみたら「どこのバカがやるんだ、こんなもん」と思われそうですが、全然そんなことはありません。実際は大変初心者に優しいゲームなのです。(上の画像の弾幕も見た目より全然簡単です)

 東方永夜抄が素晴らしいのはその設計思想です。最近のSTGが抱えている諸問題(一発当たったら死ぬのは嫌だ、画面中弾ばっかりで嫌だ)から逃げることなく立ち向かっている姿勢が素晴らしい。まず、このゲームはボムが大変多いです。ボムの多さは、すなわち決めボムの使用可能数の多さということです。つまり、難しい場所はボムを決め撃つことでガンガン回避できるのです。さらに、被弾しても直ぐにボムを押すことで緊急回避が可能。一発当たっただけでは死にません。そして、ボス戦は弾幕(スペル)ごとに個別練習が可能と親切極まりなし。ノーミスノーボムで弾幕をこなせばスペルゲットになって、ちょっとした解説も読めるようになるので、スペルを収集する楽しさもあります。

 このゲームは初心者はボムをどんどん使うだけでもそこそこ進めて、ボムが足りなくて進めなくなったら、そこで改めてスペル練習してボムを使う場所を減らし、また先に進む、と、このようなプレイを推奨しているわけです。これは僕のSTGに対する考え方「ボムの使用割当」にとって、最高のシステムです。STGを脊髄反射ゲームではなく、研究と対処、計画と実践、危機管理、そのような姿勢で挑むなら、このゲームは最高の環境を提供してくれるわけです。

 とまあ、ここまでは僕のようなヘタレシューターの楽しみ方ですが、ド級のシューターの方でも楽しめるやりこみ要素満載なのが東方永夜抄。通常ゲームも難易度が4段階もあり、使用キャラも4キャラ。点数稼ぎもパターン化しないとできないのでやりがいあります。さらにスペルプラクティス全種類、EXTRAステージ、LASTワードなど、遊ぼうと思えばかなり遊べます。さらにさらに、自分のリプレイファイルをネットで公開でき、また他人のリプレイを再生することも可能。曲芸プレイやドットイーターもやる気が出るでしょう。

 というわけで、こんなすげーゲームが個人製作でしかも販売価格1000円ってのが恐ろしいのですが、シューターさんもシューティングにちょっと興味のある人も、こんな弾幕かわせるわけがないだろうと思ってる人も、誰にでもオススメできます、東方永夜抄。ただ、このゲームの全体から漂うオタク臭さは正直辟易しますが。まあ、3日やってりゃ慣れますんで。


《やってて気付いたこと》
・結界組以外は被弾してからボム押しても間に合わないので、ちゃんと決めボムすべき
・冥界組の人間通常ボムは当てないと威力が低い
・冥界組のボス戦は人間と妖怪を切り替えて早く倒すよりも、妖怪のままかすってる方が刻符を稼げる気がする
・冥界組の妖怪ショットは正面の方が威力が高い気がする。端っこで幻想天皇を避けてるとしばしば時間切れになるので
・結界組は当たり判定が他より小さい(←実はマニュアルに書いてあった)
・得点じゃなくて点アイテムでエクステンドだった(←実はマニュアルに書いてあった)

《リプレイ》
何の参考にもならないと思いますが、記念にアップしときます。

NORMAL結界組で初クリアー

NORMAL冥界組で初クリアー

NORMAL紅魔組で初クリアー

NORMAL詠唱組で初クリアー

EXTRA結界組で初クリアー

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